訃報(訃報を受けたら)
できる限り早くお悔やみに駆けつけるのがエチケットです。その時服装は地味な平服がよいでしょう。喪服ではいかにも準備していたような印象になります。
挨拶(電話でのお悔やみは遠慮しましょう)
先方の電話は様々な方からの問い合わせで、大変、混雑していることでしょう。そのためあまり親しくないようでしたら、電話での挨拶は避けるようにしましょう。
喪服(通夜の装い)
- 【男性】
-
・ダークスーツ(地味な色の平服でも可)
・ネクタイや靴下も模様のない地味な色 - 【女性】
-
・ダークスーツ(地味な色の平服でも可)
・ネクタイや靴下も模様のない地味な色
喪服(葬儀、告別式の装い)
- 【男性】
-
・ブラックスーツ
・白シャツ以外はすべて黒 - 【女性】
-
・光沢のない黒のワンピースかスーツ
・アクセサリーは真珠、光らない黒石のみ
お悔やみ(短い言葉に心をこめて)
お悔やみの言葉は短いほどよいといわれています。あれこれと言葉を重ねるより、一般的な言葉に心をこめることがなにより大切です。
- 【参考例】
-
・この度はまことにお気の毒様でした。
・お力落としのないように・・・。
・この度はお寂しいことになりまして・・・。
・心よりお悔やみ申し上げます。
しきたり(お葬式のしきたり)
- 【北枕(きたまくら)】
- 釈迦が入減された時、頭を北に向けられた故事に由来します。
- 【神棚封じ(かみだなふうじ)】
- ご家族が亡くなられたときには、死の忌みを嫌う神棚に、白の紙を貼って忌明けまで封印します。
- 【行った道を帰らない】
- 昔、野辺送りの帰りには、違う道を帰るしきたりでした。死人の霊がついてこないようにしたものです。
- 【刃物を置く】
- 魔除けのため、遺体にかけてある蒲団の上に短刀やカミソリなどの刃物を置きます。
- 【はしわたし】
- 骨上げの時、亡き人をこの世からあの世へ送り届けるという意味があり、竹ばしを用い二人一組になってはさみ、骨壷に納めます。
お焼香(お焼香の正しい作法)
お焼香の回数は宗派によって異なります。
・真言宗は3回
・曹洞宗、真宗大谷派は2回
・臨済宗、浄土真宗本願寺派は1回
・天台宗、日蓮宗は1回もしくは3回
・浄土宗は1~3回
といわれています。
回数にこだわるよりも心のこもったお焼香を行うようにしましょう。会場の都合などにより、1回にとどめる配慮も必要です。
なぜお香を焚くかというと、霊を清めるとともに、人の心も清めるとされているからです。また、お香の香は隅々まで行き渡ることから、すべての人に仏の慈悲が行き渡ることを表しているといわれています。
後悔しない家族葬を行うために
葬儀後に、親しい友人の方から「なぜ知らせてくれなかったの?」などの連絡があり、本当にお別れを望んでいる方に、お別れさせてあげられない場合もございます。
もしも、ご家族とご親族以外の親しい友人にご連絡する場合は、必ず広まらないように友人の方にお話をする必要があります。ただし、友人の選定範囲も難しく、訃報が広まってしまう可能性もございますので、その場合の考慮もした方がよいでしょう。